清くんのおばあちゃんち

□最初からお読みになりたいかたはこちら□

先生の一言で勇気付けられた私

「ありがとうございます」

ふと、胸いっぱいになり涙があふれそうになったのを
気付かれまいと、足早に車へと戻りました

「清くん、おかえりー」
そう、明るく声をかけても反応はありませんでした

しかたないか。。

「じゃあ、これから清くんのおばあちゃんちへいくよ」

清の瞳がかがやきました
「おああたん」「おああたん」(おばあちゃんの意)
待ちきれないようにそう声をあげます

実家に車がつくと、真っ先に清が走り出します
庭で片づけをしていた義母に気付くと
義母めがけて抱きついていきました

「おお、よくきたな」

清をうけとめ、視線を私と希に向けます
「昨日、待ってたのに来なかったな」

「すみません、保育園で時間をとってしまって」

と、すでに義母は背を向け勝手口に向かってます
「清に食わそうと思ってな、ほれ持ってヶ」

農業用の泥のついたビニール袋のまま
野菜を私に手渡します。両手に余るほどはんぱない量。
後ろから希がそれを受け取ると
「おー、希ちゃんも手伝ってくれるか」

その野菜たちを車のトランクに入れると
すでに清は勝手口から家の中へ

「ジュースでも飲んでくか」

私ではなく、希の方を見て
義母はそう一声かけました。

「じゃ、お言葉に甘えて」

玄関から入りなおすと
清は実家にあったおもちゃを手に
かたときも義母のそばを離れないのでした




▽ランキングに参加しています▽
▽応援よろしくお願いします▽
FC2 Blog Ranking
人気blogランキングへ
再婚・ステップファミリー

うちだけじゃないのよ!

□最初からお読みになりたいかたはこちら□

「清くんのママさん」

そう清の担任の先生に声をかけられた

「今日はご実家に行ってさしあげてくださいね
だいぶ清くんも戸惑ってるみたいですし
今日、保育園から脱走したんですよ」

保育園から清の実家は歩いても10分程度の距離
多動な清を先生は気にかけて見ていたそうなのだが
そのほんの隙に保育園から出て実家に向かう道を
歩いていたらしい。実家に帰るとダダをこねたらしい。

「ええ、実家に寄るつもりだったんですよ」
そう私が答えると、先生はほっと安堵の表情をした

「清くんを育てるのは大変かもしれませんが
私たちも協力いたしますので、何か心配事があったら
いつでもご相談してくださいね。」

先生の頼もしい一言が私の背中を押した

そうよ。昨日まで赤の他人だったのに
一緒に生活を始めてるんだもん
問題がない訳はない。きっとどの再婚家庭も
経験している事なのよ。みんな経験してるのよ。

うちだけじゃないのよ!

▽ランキングに参加しています▽
▽応援よろしくお願いします▽
FC2 Blog Ranking
人気blogランキングへ
再婚・ステップファミリー

いいようがない気持ち悪さだった

□最初からお読みになりたいかたはこちら□

今日は急いでいたためか
清くんのお迎えに少し早くついたようで、
まだおかえりの整列が終わってない様子
お迎えにきていたママさんたちも保育園の前庭で
お迎えの時を待っていました。

「清くんのママさんですよね」

そう、隣にいたママさんに声をかけられました

「私、清くんのご実家のすぐ近くなんですよー」
「そうなんですか、こちらこそよろしくお願いします」

ここは少し田舎の小さな部落
最近まで、実家の義母さんが清のお迎えをしていた

前妻が小さな子を置いて家を出て行った事や
最近私と再婚したことまで筒抜けなのだろう
まして、そんな事情のある家は珍しいらしく
気付くと、みな私の事を見ているように感じる

こちらはどこの誰かも知らないのに
だれもが私のことを知っている
その感覚は、なんともいいようがない気持ち悪さだった

いや、好意的な人が多いようなのですが
最初から「継母」という目で見られているのがきつい。
必死に笑顔を作りつつ、お迎えの時間を待つ…

先生が保育園のガラス戸を開け、お迎えの時間

園児がわらわらとママのもとへ向かう
つられて清も出てきた
私と目を合わすでもなく
手をつなぐでもなく
そそくさと車へ乗り込んでいった






▽ランキングに参加しています▽
▽応援よろしくお願いします▽
FC2 Blog Ranking
人気blogランキングへ
再婚・ステップファミリー

うん、わかった

□最初からお読みになりたいかたはこちら□

あっというまにお迎えの時間
あたふたと希のお迎えに車を走らせます

今までいつもお残り組だったので
クラスの仲間と並んで玄関でお迎えを待つ娘を見て
それがとてもうれしそうにみえて
やっぱり再婚したのが良かったかな
とその笑顔を抱きしめながら車へ

周囲には、お迎えを済ませたママさんたちが
目の前にある公園でおしゃべりをしている姿が
見えるけれど、そこに入る時間も余裕もなく
こういう時に、事情を知ってて話し合える
ママさんがいたらいいなと思いつつ
いるんだけど、みんなお残り組でこの時間にはいないし
寂しく車を走らせる

今日は夫の実家に寄らなきゃいけないから
うちの実家には寄らないことにしよう
「希ちゃん、そのまま清くんをお迎えに行くよ」
「うん、わかった」
希はとてもやさしい子です
きっと我慢しているのはわかるけれど
時間がないので、ごめんね。

そのまま清くんの保育園へと向かいました




▽ランキングに参加しています▽
▽応援よろしくお願いします▽
FC2 Blog Ranking
人気blogランキングへ
再婚・ステップファミリー

妥協線

□最初からお読みになりたいかたはこちら□

希の保育園に報告し、これでひとつ問題が解決しました…
その事を実家に話に寄り、実家にも了解を得て一安心
なんかどっと疲れを感じ、のんびりしたいのを我慢し
実家にあった細かいものを車に乗せ
途中で買い物をして家に帰り片づけをし
ひとりでお昼を済ませ、掃除をし
一日があっという間

片づけをしていると、ひとつひとつの品に
前の奥さんのにおいがしみついているようで…
貧乏でなかったら、一切捨てて全部新しくしたい
ああ、それができたら、どんなに楽か
まっさらな家に引越しと違い
今あるものから要らない物を捨て
整理して自分の使いやすいようにする
それがどれだけ大変なことか知りました。

訳のわからない使い古しの油とか
固まったままの雑巾なんか惜しげく捨てましたが
家具とか、微妙なんですよね。
なんちゅーセンスしてたんだ?
と思いつつ、捨てる訳いかずそのまま使うことに。

変な話ですが、「再婚」という時点で
「お互い」にすでに新品ではありません(笑)
なんか、そういうことをこまかく気にしていては
再婚はできないんですよね。
どこが妥協線かは人それぞれでしょうが
そういう生活に慣れるのが再婚の第一条件の
ような気がしてきました

ちょっとずつ、自分の好きなようにしたる!

▽ランキングに参加しています▽
▽応援よろしくお願いします▽
FC2 Blog Ranking
人気blogランキングへ
再婚・ステップファミリー